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        ~古代文字から見る「無爲自然」の姿 ~

 

「無爲自然」の「爲」の字は、人の手「爫」で「象」を引っぱる形です。

 

大自然の大海原を自由に闊歩する象も、人間に出遇えば鎖につながれ、檻(おり)という枠の中の世界に生きなければならなくなります。

 

人間の手で「爲(な)」されることで、自由に生きることを奪われてしまった象のように、我々人間も知らず知らずのうちに、見えない鎖、見えない檻のなかで、自由を忘れ、憂えたりしていないでしょうか。

 

人間がつくる欲やルールは、苦・とらわれを生みます。作為から放れ、自然の道を歩きはじめると、本来の目の輝き、全身からあふれる美しい光を発することができます。あるがままの心の奥から発する光は、あまねく行き渡ります。

 

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